ワクワクさんは現在何をしている?つくってあそぼ終了の真相と2026年の姿
目次
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ワクワクさん(久保田雅人氏)は2026年現在も健在であり、公式YouTubeや全国での工作ショー・教育講演会を中心に精力的な活動を継続中。
- 要点2:『つくってあそぼ』の終了理由は不祥事や視聴率低迷ではなく、Eテレ全体の編成改革と「正解を教える工作」から「自由な発想を促す工作」への教育方針シフトによる円満終了。
- 要点3:ネット上の「死亡説」は完全なデマであり、相棒ゴロリの声優を務めた中村秀利氏の訃報や前身番組のノッポさんの逝去報道などが混同された結果と判明。
【現在地】ワクワクさんは今どこで何をしている?YouTubeと全国巡業のリアル
画面の向こうで鮮やかにハサミを操っていたワクワクさんは、現在も日本屈指の「工作の伝道師」として第一線で活躍を続けています。演じる久保田雅人(くぼた まさと)氏は1961年8月8日生まれで、2026年に65歳を迎えますが、衰え知らずのバイタリティで多方面に活動の幅を広げています。 代表的な発信拠点となっているのが、2019年に開設された公式YouTubeチャンネル『ワクワクさんチャンネル』です。開設当初から大きな話題を呼び、チャンネル登録者数は30万人を突破。番組時代と変わらぬトレードマークの衣装を身にまとい、牛乳パックや紙コップ、輪ゴムを使った工作の作り方を丁寧かつ軽快な語り口で発信し続けています。動画のコメント欄には「子どもの頃に観ていた自分が、今は我が子と一緒に作っている」といった親子2世代にわたる温かい声が寄せられています。 メディア出演にとどまらず、活動の主軸はリアルな現場にも置かれています。幼稚園や保育園、商業施設、自治体ホールで開催される「工作イベント・くぼたまさと工作ショウ」では年間100本近いステージをこなす時期もあり、会場を埋め尽くす子どもたちを前にライブで工作を披露。さらに、現役の保育士や幼稚園教諭を対象とした指導研修会の講師としても引っ張りだこであり、机上の理論にとどまらない「子どもを夢中にさせる実践的アプローチ」を伝承しています。
『つくってあそぼ』23年の歴史と終了理由|なぜ最終回を迎えたのか
1990年4月の放送開始から2013年3月まで、実に約23年間(通算放送回数1,000回以上)にわたって子どもたちの放課後を彩った『つくってあそぼ』。前身番組である『できるかな』(1970年〜1990年)からバトンを受け継ぎ、平成の工作文化の象徴として君臨しました。 それだけに、2013年3月の番組終了が発表された際には、日本中で「ワクワクさんロス」が巻き起こりました。打ち切りやトラブルを疑う声も一部で上がりましたが、番組終了および最終回を迎えた理由は、NHKの制作方針に伴う前向きな世代交代でした。 NHKの番組改編における核心は、子ども向け造形教育のパラダイムシフトにありました。『できるかな』や『つくってあそぼ』は、大人が提示する設計図や手順に沿って「完成度の高い動くおもちゃを作る」という技能習得を主目的としていました。しかし、時代の進展とともに、あらかじめ正解を用意する教育から「子どもが自発的に素材と向き合い、自由なひらめきで遊ぶ」プロセス重視の教育へと社会的なニーズが変化したのです。 この教育思想の転換を受けて誕生したのが、2013年4月にスタートした後継番組『ノージーのひらめき工房』です。番組が役割を終えるにあたり、久保田氏自身も後進に道を譲ることを快諾し、スタッフや共演者とともに23年間の歴史を完走する形でスタジオを去りました。【データ比較】歴代NHK工作番組の変遷と『つくってあそぼ』が遺した影響力
NHKの造形教育番組は、半世紀以上にわたり日本の幼児・児童教育を支えてきました。『つくってあそぼ』が占めた歴史的位置づけを、客観的な比較データから整理します。| 番組名 | 放送期間・主要キャスト | 番組の教育コンセプト | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| できるかな | 1970年4月〜1990年3月(20年間) ノッポさん(高見のっぽ)、ゴン太くん | パントマイムと工作の融合。 喋らない職人芸による模倣学習。 | テレビを通じた工作文化の基礎を確立。無言の所作が子どもの集中力を引き出した原点。 |
| つくってあそぼ | 1990年4月〜2013年3月(23年間) ワクワクさん(久保田雅人)、ゴロリ | 対話型による作り方の解説。 動くおもちゃや身近な廃材の応用。 | 言葉による解説を解禁し、再現性を劇的に向上。家庭や教育現場への波及効果は歴代最高水準。 |
| ノージーのひらめき工房 | 2013年4月〜現在(継続中) ノージー、タノチーダ、クラフトおじさん | 手本を模倣せず、直感と発想を重視。 「正解のない」自己表現の探求。 | 脱・定型化を掲げ、現代のアクティブ・ラーニングやSTEAM教育の潮流に合致した設計。 |

ネットに流れた「ワクワクさん死亡説」デマの真相と相棒ゴロリ声優の別れ
ネット検索のサジェストで時折浮上する「ワクワクさん 死亡説」。結論から言えば、これは根拠のない完全なデマです。しかし、なぜこのような虚偽の情報が広まってしまったのでしょうか。背景には複数の報道と視聴者の誤認が重なり合った経緯が存在します。 最大の要因は、相棒のクマの子「ゴロリ」の声を長年担当した声優・中村秀利(なかむら ひでとし)氏が、2014年12月24日に60歳の若さで急逝されたことです。中村氏はゴロリ役のみならず、洋画の吹き替えやナレーションなど幅広く活躍した名優でした。中村氏の訃報が大きく報じられた際、番組の終了時期と近かったこともあり、ネット上で「ワクワクさんの出演者が亡くなった」という情報が伝言ゲームのように歪められ、いつの間にか「ワクワクさん本人の訃報」と取り違えられて拡散してしまったのです。 さらに、前身番組『できるかな』のノッポさんこと高見のっぽ(高見映)氏が2022年9月に逝去(2023年5月に公表)されたニュースが報じられた際にも、世代の異なる工作番組のアイコンが混同され、誤った連想を生む土壌となりました。 実際の久保田氏は健康そのものであり、中村氏の逝去に際しても深い哀悼の意を表しながら、「ゴロリが遺してくれた工作への情熱を自分が背負って伝えていく」という決意を各所のインタビューや手記で語っています。【実態検証】親子2世代を魅了する工作イベントと現場で見せるプロ意識
ワクワクさんの素顔を語る上で欠かせないのが、彼の特異な経歴と舞台人としての叩き上げ精神です。 立正大学文学部史学科を卒業した久保田氏は、教員免許(中学・高校の社会科)を取得した元教員志望でした。しかし芝居の道を志して劇団カッパ座に入団。人形劇の黒衣や舞台裏で徹底的に「子どもの目線を惹きつける身体表現」を叩き込まれました。この下積みが、後のワクワクさんの演技に絶大な説得力を与えることになります。 工作イベントの現場に足を運ぶと、そのプロフェッショナリズムに圧倒されます。ステージ上の久保田氏は、ハサミの刃先を絶対に客席に向けず、作業する手元を観客全員から見えやすいよう胸の高さでキープしながら、流暢なトークを一切途切れさせません。 「テレビでは簡単に作っているように見えますが、家庭にある厚紙や紙コップは製品ごとに硬さや厚みが異なります。どんな素材が持ち込まれてもその場で微調整し、必ず子どもたちの前で成功させる。失敗をただのハプニングにせず、笑いと工夫のレッスンに変えてしまう技術は、まさに職人技です」(イベント運営関係者の証言) 現在、スマートフォンやタブレット端末に囲まれて育つ子どもたちにとって、自分の手で紙を切り、組み立て、それが実際に動くという体験は、かつてないほど強烈な感動を生み出しています。【プロの結論】デジタル全盛期に手作り工作がもたらす教育的レジリエンス
なぜ今、改めてワクワクさんの工作が再評価されているのでしょうか。現代の教育心理学および家庭社会学の観点から考察すると、子どもの「自己効力感」と「親子の境界線」の形成において決定的な意味を持っています。 完成された既製のプラスチック玩具やデジタルゲームは、あらかじめ用意されたルールの中でしか遊ぶことができません。一方、廃材を使った工作は「身の回りにあるゴミ同然のものが、工夫次第で宝物に変わる」という認知の変革をもたらします。ハサミがうまく使えずに紙が破れる、セロハンテープの接着が弱くて崩れるといった「小さな失敗」を経験し、それをテープの重ね貼りや折り方の工夫で自力克服するプロセスこそが、困難に直面した際の回復力(レジリエンス)を育てます。 また、家庭内において親が「こうしなさい」と指示しすぎる過剰介入(ヘリコプターペアレンティング)を防ぐツールとしても機能します。ワクワクさんの手法は、親が手を出さず、子どもが自分の力で完成させる余白を意図的に設計しています。「少し不格好でも、自分で作ったおもちゃが一番面白い」という肯定感は、デジタルネイティブ世代の子どもたちに最も不足しがちな情緒的充足を与えてくれるのです。
【わくわく さん つくっ て あそぼ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ワクワクさんは現在、テレビにはもう出演していないのですか?
A1:レギュラー番組は持っていませんが、引退したわけではありません。民放のバラエティ番組やNHKの特番、教育関連のゲストとして不定期に出演しています。現在の主戦場は全国の工作イベントや講演会、そして公式YouTubeチャンネルとなっています。
Q2:相棒の「ゴロリ」は現在どうなっていますか?
A2:番組終了に伴いテレビ画面での定期的な活躍は終了しました。声を担当していた声優の中村秀利氏が2014年に亡くなられたため、当時の形式での完全復活は難しいものの、Eテレの周年記念特番などで過去のアーカイブ映像が放送されるなど、今なお愛され続けています。
Q3:ワクワクさんの工作ショーや講演会は一般人でも参加できますか?
A3:参加可能です。久保田雅人氏の所属事務所や公式発信情報、全国の商業施設・自治体文化会館のイベントスケジュールに催し情報が掲載されています。親子向けの工作教室から保育士向けの専門講習まで幅広く開催されています。 (出典: わくわく さん つくっ て あそぼ(Yahoo!ニュース))
まとめ:工作の伝道師が切り拓く次世代クリエイティブの未来
『つくってあそぼ』の放送終了から長い年月が経過した現在も、ワクワクさんこと久保田雅人氏の情熱は少しも色褪せていません。赤い帽子と黒縁メガネのスタイルを崩さず、ハサミ一本で全国の子どもたちに驚きを届ける姿は、ひとつの芸道を極めた表現者そのものです。 時代がどれほどデジタル化し、AIや仮想空間が日常に浸透しようとも、「自分の手を動かし、試行錯誤してモノを作り出す喜び」の価値が失われることはありません。かつてテレビの前で目を輝かせていた世代が、今度は親として我が子の手を引き、再びワクワクさんの工作に触れる。世代を超えて受け継がれるモノづくりの灯火は、これからも多くの人々の心に「ワクワクする力」を灯し続けます。