流行語大賞2013異例の4作同時受賞!選考の真相と受賞者の現在
2013年の「ユーキャン新語・流行語大賞」は、30年の歴史上初めて年間大賞が4作品同時に選出されるという前代未聞の事態となり、列島に大きな衝撃を与えました。東進ハイスクールの名物講師・林修氏の「今でしょ」、社会現象を巻き起こしたTBS系日曜劇場『半沢直樹』の「倍返し」、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」、そして2020年東京五輪招致の最終プレゼンで世界を魅了した滝川クリステル氏の「おもてなし」が並び立った瞬間です。
豊作の年と語り継がれる2013年から年月が経過した現在、あの熱狂的なブームが日本社会に残した足跡と、歴史的フレーズを生み出した受賞者たちのキャリアの変遷を、当時の選考の内幕とともに検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2013年は傑出した国民的流行語が集中し、選考委員会が「絞り切れず甲乙つけがたい」として史上初となる4作品同時の年間大賞授与を決断した。
- 要点2:トップテンには「アベノミクス」や「ご当地キャラ(ふなっしー)」「PM2.5」「特定秘密保護法」などが並び、政治・社会・カルチャーが劇的に交差した転換点であった。
- 要点3:受賞者たちは一過性のブームに消費されることなく、現在も独自の立ち位置を確立して第一線で活躍を継続している。
【選考の真相】なぜ4作品同時受賞?審査委員会が下した歴史的決断
新語・流行語大賞の歴史において、年間大賞は原則として1作品、多くても2作品の選出が通例でした。しかし、第30回という節目の記念回となった2013年、選考委員会は「今でしょ」「倍返し」「じぇじぇじぇ」「おもてなし」の4作品すべてに大賞を授与する異例の決定を下しました。
当時の選考委員会関係者の証言や発表資料によると、議論は白熱を極めました。テレビCM発で教育界からバラエティまで席巻した「今でしょ」、最終回視聴率42.2%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を記録しサラリーマン層の鬱憤を晴らした「倍返し」、東日本大震災からの復興への祈りと東北の魅力を届けた「じぇじぇじぇ」、そして国家プロジェクトとしての招致成功を象徴した「おもてなし」。いずれも社会現象としての波及力が群を抜いており、どれか一つを削れば選考の公正性と納得感を損なうという強い合意が形成されたことが、前代未聞の4冠誕生の理由です。

2013年流行語大賞トップテン一覧と社会背景の総括
2013年は年間大賞の4大フレーズ以外にも、現在に続く政治経済の基盤や環境問題、地域創生に関わる重要ワードがトップテンにランクインしました。この年のノミネート語は、第2次安倍政権発足に伴う経済政策「アベノミクス」の始動、安全保障論争を呼んだ「特定秘密保護法」の可決など、大きな社会構造の変化を克明に映し出しています。
| 受賞部門・順位 | 流行語・キーワード | 受賞者・関連対象 | 社会的インパクトと編集部評価 |
|---|---|---|---|
| 年間大賞(1) | 今でしょ | 林修(東進ハイスクール 現代文講師) | CMから広がり、教育者の枠を超えて国民的タレントへと飛躍する起点となった。 |
| 年間大賞(2) | 倍返し | 堺雅人・劇団ひとり(TBS『半沢直樹』) | 平成のドラマ史上最高視聴率を叩き出し、組織人のカタルシスを完璧に言語化した。 |
| 年間大賞(3) | じぇじぇじぇ | 宮藤官九郎・能年玲奈(NHK『あまちゃん』) | 岩手県久慈地域の方言を全国に普及させ、朝ドラブームと東北復興の象徴となった。 |
| 年間大賞(4) | お・も・て・な・し | 滝川クリステル(東京五輪招致アンバサダー) | 日本のホスピタリティ精神を国際的に定義づけ、インバウンド隆盛の合言葉となった。 |
| トップテン | アベノミクス | 安倍晋三(元内閣総理大臣) | 金融緩和・財政出動・成長戦略の「三本の矢」で長期政権の礎を築いた経済政策。 |
| トップテン | ご当地キャラ | ふなっしー(千葉県船橋市非公認キャラ) | 従来の「ゆるキャラ」の概念を覆す超人的なトークとアクションで地方PRの常識を変革。 |
| トップテン | 特定秘密保護法 | 衆議院・参議院の審議と国民的議論 | 国家安全保障と情報公開・知る権利のバランスを巡り、激しい賛否が交錯した法案。 |
| トップテン | PM2.5 | 日本気象協会・越境大気汚染問題 | 大陸からの微小粒子状物質の飛来が問題視され、国民的な健康・マスク意識を先取り。 |
| 選考委員特別賞 | 被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、初優勝 | 東北楽天ゴールデンイーグルス(星野仙一監督) | 球団創設9年目での悲願達成。東日本大震災の被災地へ向けた感動的な復興の光となった。 |
【実態検証】「一発屋の呪縛」を跳ね返した4大受賞者たちの現在
新語・流行語大賞の受賞者には、かつて「大賞を受賞すると翌年以降に消える(一発屋になる)」という都市伝説じみたジンクスが囁かれていました。しかし、2013年の年間大賞受賞者たちはその固定観念を根底から覆し、長期にわたり各分野のトップランナーとして君臨し続けています。
林修氏は「今でしょ」の一言をきっかけに卓越した解説力と教養が評価され、複数の冠番組(『林修の今でしょ!講座』『日曜日の初耳学』など)を持つ押しも押されもせぬ知性派司会者として定着しました。予備校講師としての軸足を崩さず、メディアでのポジションを強固に保っています。
主演として「倍返し」を牽引した堺雅人氏は、2020年の『半沢直樹』続編でも驚異的な高視聴率を記録し、TBS日曜劇場『VIVANT』など日本のドラマ界を背負う名優として確固たる地位を維持。脚本を手掛けた福澤克雄監督や池井戸潤作品との強力なタッグを証明し続けています。
「じぇじぇじぇ」のヒロインを演じた能年玲奈(現・のん)氏は、所属事務所からの独立など多難な局面を経験しながらも、劇場アニメ『この世界の片隅に』での圧巻の声優演技、映画監督・音楽活動・アートなど多角的な創作活動を展開。唯一無二の表現者として揺るぎない支持を集めています。
「おもてなし」でプレゼンターを務めた滝川クリステル氏は、動物愛護・保護活動のための財団法人代表理事としての活動を精力的に推進しつつ、文化・社会貢献活動のリーダーとして発信を継続しています。

一般に知られていない盲点とネットの誤解
2013年の流行語大賞に関して、ネット上で現在でも散見される誤解が「4作品も大賞が出たのは選考委員の単なる優柔不断だったのではないか」という批判的な見解です。
しかし、当時の社会状況を綿密に分析すると、全く異なる真実が浮かび上がります。2013年は、リーマンショックや東日本大震災の深い傷跡から日本経済と国民感情が力強く再浮上しようとしていた「転換期の年」でした。閉塞感からの脱却を促す言葉(今でしょ)、組織の不条理を痛快に打破する言葉(倍返し)、地方からの温かい復興と元気を届ける言葉(じぇじぇじぇ)、世界に向けた日本の誇りと未来への希望(おもてなし)という、それぞれ異なる国民的感情の受け皿として4つの言葉が奇跡的に同時多発したのです。どれか一つに絞ることは、当時の多層的な民意のいずれかを意図的に切り捨てることに他なりませんでした。
【プロの結論】時代を映す鏡としての流行語が持つ本質的価値
流行語とは、単なる言語的なバズや刹那的な流行にとどまりません。その時代を生きる大衆が抱いていた「不安」「渇望」「プライド」が結晶化した心理的インデックスです。
2013年の4冠受賞が示した最大の教訓は、「人々の背中を押し、前向きな行動へと誘う言葉こそが、時代を超えて語り継がれる強靭な生命力を持つ」という事実です。他者を攻撃する過激な言葉ではなく、自己鼓舞や連帯、誇りを呼び覚ます言葉こそが、後世にわたって社会的な共通言語として機能し続けることを証明しています。
【流行語大賞2013】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2013年の流行語大賞で4作品が選ばれたのは、なぜですか?
A1:『今でしょ』『倍返し』『じぇじぇじぇ』『おもてなし』の4作品すべてが、社会現象と呼べるほど圧倒的な認知度と国民的影響力を持っており、選考委員会が「どれか一つに絞り込むことができず、甲乙つけがたい」と判断したためです。大賞の4作品同時受賞は、現在に至るまで新語・流行語大賞の歴史上唯一の記録です。
Q2:トップテンに入った「ふなっしー」は受賞式に出席しましたか?
A2:ふなっしーは「ご当地キャラ」としてトップテンに選出され、表彰式にも登場して持ち前のジャンプと強烈なパフォーマンスを披露し、会場を大いに沸かせました。非公認キャラでありながら既存の行政主導マスコットの枠組みを打ち破った存在として評価されました。
Q3:歴代の流行語大賞で、他に大賞が複数選ばれた年はありますか?
A3:複数受賞となった年は過去にも存在します。例えば1999年の「雑草魂」「ブッチホン」「リベンジ」、2003年の「毒まんじゅう」「なんでだろ~」「マニフェスト」など3作品が選ばれた年がありますが、4作品が同時に年間大賞に輝いたのは2013年のみです。

まとめ:激動の2013年が遺した言葉の力
2013年のユーキャン新語・流行語大賞は、史上初の4作品同時大賞という記録的な出来事を通じて、日本のエンターテインメント、教育、国際外交が一体となって輝いた稀有な1年を証明しました。
「今でしょ」「倍返し」「じぇじぇじぇ」「おもてなし」という4つの言葉は、単なる懐かしのフレーズにとどまらず、現在も日常会話やビジネスシーン、メディアで自然に引用され続けています。言葉が社会を励まし、人々を動かす原動力となることを示した2013年の流行語は、今後も日本の大衆文化史における金字塔として語り継がれていくはずです。 (出典: 流行 語 大賞 2013(Yahoo!ニュース))